SSR-2000 第2回戦略的ソフトウェア研究開発シンポジウム Strategic Software Research Forum
主 催 財団法人 情報科学国際交流財団,産学戦略的研究フォーラム (SSR) 協 賛 NTTソフトウェア株式会社, オムロン株式会社, ソニー株式会社, (賛助企業) 株式会社 東芝, 日本アイ・ビー・エム株式会社, 日本電気株式会社, 株式会社 日立製作所, 富士ゼロックス株式会社, 富士通株式会社, 松下電器産業株式会社, 三菱電機株式会社 日 時 2000年3月15日(水) 9時30分 〜 17時15分 場 所 東京国際フォーラム D501 (D棟5階) 東京都千代田区丸ノ内3-5-1 Tel. 03-5221-9000 (代) http://www.tif.or.jp/forum/sisetu/koutu.html <ご挨拶> 産学戦略的研究フォーラム 運営委員長 米澤 明憲 コンピュータとネットワーク環境および周辺関連技術と応用が大きく変化している中,ソフトウェア研究も 今までの単なる延長線上では考えられず、研究課題を機動的に戦略的に選定していくことが重要になります. 産学戦略的研究フォーラム(SSR)は,ソフトウェア分野における戦略的研究課題の提言の発信を目的として, 1998年4月に発足いたしました. 大学側と企業側の研究者が活発に交流することにより,協同で調査研究,討議等をすすめ,情報技術の将来を 見通した戦略的方向付け,さらには,何を研究開発すべきか、そのためのアプローチはいかにあるべきかという 具体的な研究課題の提言を行い,産・官・学における研究を推進しようとするものであります. 初年度は,データマイニング,グローバルコンピューティング,次世代インタラクティブコンピューティング, 次世代コンポーネントウェアの4分野における調査研究を行い,その成果をWeb上で発表いたしました. 今年度は,調査研究テーマを広く公募するとともに企業側からのリクエストを募りました.その結果,昨年度 から継続してさらに重点的な調査研究を行うために,データマイニングシステム実装技術,次世代インタラク ティブコンピューティング,次世代ソフトウェアアーキテクチャを選定しました。また、現在最も注目すべき テーマとして、昨年度より予備的に準備を進めていたセキュリティの分野を新たに加えました.各分野ごとに 産学協同で調査研究を進め,昨年11月には国際高等研究所の協力を得て中間報告会も行いました. このたび,SSR-2000を開催し,今年度の全体報告を行います.この成果が今後のソフトウェアの研究開発の 指針になることを確信しておりますので,是非とも多くの皆様にご参加いただきたくお願い申し上げる次第です. 最後になりましたが,SSRにご賛同賜わりました皆様には厚くお礼申し上げます. <参加登録> 定 員 120 名(定員に達し次第締め切らせていただきます) 参加料 賛助企業からの参加: 無 料 大学等研究機関からの参加: 無 料 その他: 2,000円 (当日受付にて) 申込方法 参加ご希望の方は,E-mailで事務局(ssr@iisf.or.jp)へ,以下@〜Bを 明記し,「SSR-2000 参加希望」とお書き添えのうえ,お申し込み願います. @ 氏名 A 所属機関・職 B 連絡先(E-mailアドレス) <プログラム> 9:00 受付開始 9:30〜 SSR会長挨拶 大野 豊 (京都大学 名誉教授) SSR経過報告 米澤 明憲 (東京大学 大学院理学系研究科) 9:45〜 次世代インタラクティブコンピューティングにむけて 田中 二郎 (筑波大学 電子・情報工学系) 11:00〜 次世代ソフトウェアアーキテクチャへの展望 青山 幹雄 (新潟工科大学 情報電子工学科) 12:15〜 昼休み 13:10〜 Enterprise Security Status and Future Trend Wu Wen (東京理科大学情報メディアセンター) 14:25〜 データマイニング技術の国際動向 森下 真一 (東京大学 大学院新領域創成科学研究科) 15:40〜 コーヒーブレイク 16:00〜 戦略的研究:現状をいかにして打破するか! [招待講演] 所 眞理雄 (ソニー株式会社) 17:00〜 企業側コメント 林 弘 (株式会社 富士通研究所) 17:15 閉 会 <講演内容> (講演順・敬称略) 田中 二郎 インタラクティブコンピューティングの最近の動向について述べる.実世界指向インタフェース, Web,マルチメディアKIOSK端末,3次元視覚化などの話題を取りあげる.大局的な観点からの CHI (Computer-Human Interaction) の位置づけや産業応用に関しての様々な議論を紹介する. 青山 幹雄 インターネット上の企業アプリケーションから携帯端末に至る多様なE-ビジネスを実現するための 新しいソフトウェアアーキテクチャが提案されている.さらに,アーキテクチャをベースとして俊敏に アピリケーションを提供するためのフレームワーク・パターン・コンポーネント技術,アーキテクチャ 指向開発方法論などが提案されている.このような技術動向の調査に基づき,次世代ソフトウェア アーキテクチャへの展望を示す. Wu Wen New items since mid-term report (1) Joint IMC/SSR Enterprise Security Workshop 11/19-20 (2) PKI strategy: Australia Government PKI effort (3) Recent Java Security Summary Summary of SSR/Security Group work (1) Various Conference reports (2) SSR/Security Group research results 森下 真一 巨大データベースからの機械学習技術として発展してきたデータマイニングは,技術的シーズを提供 するだけでなく,新しいニーズに積極的に取り入れられている.重要国際会議 (ACM SIGMOD/PODS, SIGKDD, CIKM) における研究動向とともに,検索エンジンや遺伝子情報処理の分野での応用について 紹介する.米国の層の厚い技術力を前に,フォロワーとなるのか,独自の道を歩めるのか,我が国の 研究開発の可能性について率直な議論を試みたい. 所 眞理雄 研究には開発的研究と先行的研究がある.コンピュータ/ネットワークの研究はビジネスに非常に 近く,また,デファクトにせよデジュールにせよ標準化を無視することが出来ない点においても開発 的研究の重要性に疑問をはさむ余地はない.しかしながら開発的研究だけで現状を打破出来るとは 考えられない.如何に戦略的に先行的研究へと結び付けて行くかが非常に重要となる.このような 視点から,現状を分析し,企業,大学,行政が今何をすべきか議論したい.