SSR‐2003 開催のお知らせ
SSR‐2003:SSR全体報告会
産学戦略的研究フォーラム(SSR)は、ソフトウェアの分野における注目すべき
テーマ を選定し、産学協同で調査研究を行っております。昨年度は5分野に
ついて実施いたしました。このたび、調査研究報告および国家プロジ ェクト提案
の経過報告を行うため、下記のとおり報告会を開催いたします。
日 時: 2003年5月26日(月) 13:00〜17:20
場 所: 東京理科大学 森戸記念館 第1フォーラム
(東京都新宿区神楽坂4-2-2)
地 図: http://www.tus-net.com/entre/a.map.html
交 通: 交通:JR・有楽町線・南北線・東西線・大江戸線 「飯田橋駅」
★JR飯田橋駅西口、地下鉄B5出口から神楽坂を上り、徒歩5分。
参加費: 無料
プログラム:
13:00〜13:45 半谷 精一郎(東京理科大学
教授)
「個人プロファイルに基づくセキュリティに関する調査研究」
13:50〜14:35 加藤 和彦(筑波大学
助教授)
「Pervasive Computingの研究動向」
14:40〜15:25 松岡 聡(東京工業大学
教授)
「グリッド&P2P
コンピューティングに関する調査研究報告」
15:25〜15:45 コーヒーブレイク
15:40〜16:25 小林 郁太郎(東京大学
教授)
「環境情報ネットワークと情報空間構築」提案Pjの活動報告
16:30〜17:15 田中 二郎(筑波大学
教授)
「モバイル/ユビキタスコンピューティングのための表示技術」
--大画面表示と小画面表示の連携技術--
17:15〜17:20 委員長より
講演概要: (講演順・敬称略)
半谷 精一郎
個人のプロファイルに基づく個人認証およびセキュリティに関する調査研究のために、
のべ4名の委員が海外出張し、4回の委員会を開催した。その結果、複数の個人プロ
ファイルに基づいてセキュリティレベルを向上させる必要
があること、我国の生体認証
技術に関する組織が諸外国に較べて貧弱であることなどが判明した。そこで、研究
代表者である半谷と委員の瀬戸が中心になって、電子情報通信学会通信ソサイエティ
に「ユビキタスネットワークにおけるバイオメトリックセキュリティ研究専門委員会」の
設置を申請し、平成15年4月に認められた。
加藤 和彦
国際会議参加や、計4回、延べ11人の研究者によって行われた研究報告講演により
得られた調査研究の成果をもとに、Pervasive
computing、ユビキタスシステムに関する
国内外の研究動向をソフトウェア研究者の立場から概観する。
松岡 聡
本調査では、大規模なグリッドインフラ構築の代表的なプロジェクト、並びにグリッ
ド
の商用化に関する欧米のベンチャー会社の現状把握、並びにGlobal
Grid Forumを
中心とした標準化の動向などを、ミドルウェア中心に行った。特に、Globusおよび
次世代のWeb Servicesと目されるOpen Grid
Services Architecture(OGSA)、並びに
Desktop/P2Pグリッド技術であるEntropia社のPC
Grid、およびCondorシステムなどに
ついて詳しく言及する。
小林 郁太郎
ユビキタスサービスへ向けたネットワークエッジの拡がりを、自立環境情報端末の実現
により加速し、家庭内展開から自然環境へと拡大を図り、環境情報の広域流通と利用
を進め、人工・自然環境情報のネットワークへの流入による新たな情報ビジネスの
展開とネットワークの自己形成や構造変革の端緒を拓くことを狙う。実現課題の議論を
進めて複数の提案シナリオを抽出し、1件応募、2件目準備の段階にある。
田中 二郎
モバイル/ユビキタスコンピューティング環境では、ユーザは「いつでもどこでも」
自分
の望む情報を取り出したり、情報を入力したりすることが可能となる。こうした
情報の
入出力に使われるのが携帯情報端末(PDA)である。PDAの表示画面は小さいので、
単独で使うのではなく、近くの表示装置と連携して使用することが重要となる。本報告
では、とくに「脱WIMPによる拡張された入出力の取り扱い」や、「複数の画面表示を
連携するシステム」の研究動向について報告する。
申込方法: SSR事務局宛にE-mail(宛先 ssr@iisf.or.jp
)で氏名、所属機関・職、
E-mailアドレスを明記し、「SSR-2003参加希望」
とお書き添えのうえ、
お申し込みください。
SSR事務局: (財)情報科学国際交流財団
〒107-0062 東京都港区南青山5-10-5
九曜ビル903
TEL 03-5466-1761 FAX
03-5466-1762